Web質問予約システム callta
Time-stamp: "2011-04-03 Sun 09:21 JST hig"
機能
実習室
で, 実習の際に学生さんがWebページからTAへの質問予約を行うことができるシステムです.
管理ページには, 質問予約のリストが,
予約時刻でソートされ, 座席番号とともに表示されます.
これをディスプレイやプロジェクタで確認したTAは,
早く予約した人から順に質問に答えていくことができます.
(別の優先順序を使用することもできます)
要するに, シートについてるフライトアテンダント呼出ボタンのようなもの,
パチンコ屋さんの台の上のランプ (一気に玉がでるモードになったらキラキラ光る。店員さんはそれを見ておおきな玉カゴをもってきてくれる)のようなもの, です.
予約の際に, 1-10のグループタグを付けることができます.
そんなもの要るの? ⇒ 冗長な答
URL
http://callta.math.ryukoku.ac.jp
予約する際, 1-10のグループを選択できます. (0=グループに属さない)
教員用画面では, グループnだけを直列に表示, グループ0-nを並列に表示,
グループ0-nを時間ソートで直列に表示, などができます.
グループタグを使いたくない場合, 質問予約はグループ0で行い, 教員画面では直列, ALLを選ぶと, 従来と同じ動作になります. これがデフォルトです.
次のような用途があるかもしれません
- TAによって担当する学生やグループやエリアが決まっている場合, 1=TA1, 2=TA2, ...のようにするとTAが自分の仕事を見つけやすくなります.
- 1=質問希望,2=チェック希望,ノ
あるいは1=課題1,2=課題2,ノ
のように予約の種類を区別できるようになります.
- 10までの選択肢のある早押quizやアンケートに使えます. どの選択肢が何人に選ばれたか, どの選択肢を選択した人がどこに着席しているか, どの選択肢を選んだ人の学籍番号は何か, 教員画面で把握できます.
もともとは, First Come, First Served, すなわち(現在の質問に対する)待ち時間が大きい人を優先するという仕組みでしたが,
現在では, 優先順位を待ち時間, 質問消費時間, 質問回数の線形結合から決められるようになっています.
(待ち時間(秒))×TW−(これまでの質問時間(秒))×TQ−(これまでの質問回数(回))×NQ
樋口の担当していた計算科学△実習IIでは, 次のような困った状況がありました.
- 課題が完成してTAにチェックしてもらおうとする学生は, TAを呼ぼうと片手を挙げたまま, 作業がストップしている. ⇒ 質問予約して先に進んでね.
- もうちょっとまじめな学生は, 左手を挙げたまま右手でキーボードを打っている.⇒ 質問予約して両手を使ってね.
- 受講者が, ずっと手を挙げているのにTAから見逃されたままになることがある.
⇒ 質問登録時刻の順にソートして表示されるので, first come, first served. (内部の実装は queue ではないのですが)
- 授業終了寸前に課題完成チェック希望が集中して, 授業が終わるまでに処理しきれない ⇒ 質問予約登録時刻が表示されるので,
授業の真ん中へんの時刻にラストオーダー時刻を設定できる(この時刻までに予約した人だけチェックする)
- わからないところがあってもTAを呼ぶのを遠慮してしまう学生さんがいる
⇒ 質問する学生の層が広がります.
これらを解決するために作りました.⇒
callta計算科学△実習IIカスタムのスクリーンショットクライアント|管理画面1|管理画面2
冗長な能書き
- このアイデアは, 数理の佐野さんが書かれた qflag から頂きました.
qflag が Linux 専用で共有ファイルを使っているのに対し, callta は Web based なのでマルチOSで使えます.
- 実習室の Windows にはいっている教育支援システム WingNET にもこれに似た機能があります. しかし, Windows に限られ, また複数のTAがいるというようなことを想定していません.
- 対応する実習室を増やすのは, ほぼ map の用意だけでできます.
- 質問予約履歴を CSV ファイルとして保存しデータマイニングできます.
樋口は以前に下のようなことを主張していて,
今回(2003?年)の機種更新で実現されることを期待していたのですが,
今回導入された WingNET は非常にいいところまでいっているものの,
樋口の希望を完全にみたすものにはなっていませんでした.
そこで, PHP + MySQL で書きました.
From: Saburo HIGUCHI
Subject: [rins-users:670] Re: 瀬田学舎情報機器更新について
Date: Sun, 15 Dec 2002 18:28:11 +0900 (JST)
hig> *2* 出席チェック & 状態表示システム
hig>
hig> 特に Windows について, 出席チェックシステムの要望がでていましたが,
hig> 出席/欠席だけでなく, 学生がいくつかの"状態"
hig> (たとえば, 質問がある, ない, 課題がすべて終わった, など) からひとつを選択して,
hig> その状態を教員がリアルタイムに把握できるといいと思います.
hig>
hig> 計算科学実習では, 数理の佐野さんが書かれた Linux 用プログラムを樋口が改竄して,
hig> 質問がない, 質問がある, 課題が完了した, という学生の状態を
hig> プロジェクタに映写し TA はそれに基づいて行動することを行っています.
hig> 状態変化の時間的順序も表示されるので,
hig> 質問のある人が TA に放置されるなどのことが防げます.
hig>
hig> Linux と Windows が混在した実習の場合にも, 同様のことができるように,
hig> OS に依存しない 出席チェック & 状態表示システムがあるといいと思います.
お礼
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中野さん, 阪井さん, 松木平さん, 佐野さん, 高橋さん, 藤井さん, 塩見さん, 木村昌さん, 植村さん, 上原さん
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樋口三郎
http://www.a.math.ryukoku.ac.jp/~hig/