瀬田学舎の実習室にインストールされたVisual Studio 2008 に含まれる Visual C++ 2008 をコマンドラインで(Linuxの(g)ccと同じのりで)使うときの基本的な使い方を説明します.
ユーザのホームディレクトリを Q:¥と想定しています. 自宅などの標準的な環境で使う場合は, Q:¥を C:¥nc などというフォルダを作って代わりに使うことをお奨めします.
以下では, 色とフォントで次のような区別をしています.コンピュータが自動的に表示するもの・output(入力しない)
人間からコンピュータへの入力・input
C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 9.0¥VC¥>Q: Q:¥>cd ¥ncと入力します. cd ncでいいのでは, と思う人もいるでしょうが, 自宅でC:ドライブ(VCがインストールされているドライブ)を使う場合には絶対pathで書く必要があるということでいれてあります.
#include <stdio.h>
int main(void){
printf("hello, world!¥n");
return 0;
}
Q:¥nc>cl hello.cで,
Q:¥nc>cl hello.c Microsoft(R) 32-bit C/C++ Optimizing Compiler Version 15.00.30729.01 for 80x86 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. hello.c Microsoft (R) Incremental Linker Version 7.10.3077 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. /out:hello.exe hello.objのような感じで実行ファイルhello.exeができます. 複数のファイルに分割されている場合,
Q:¥nc>cl hello1.c hello2.cのようにします. もし, ファイルが見つからない, というエラーになったら確かにカレントディレクトリにあるか確認しましょう.
Q:¥nc>dir
Q:¥nc>helloもし出力が長い場合は,
Q:¥nc>hello | moreのようにするとスペースで少しずつ送りながら見られます.
Q:¥nc>start hello.cまたは
Q:¥nc>hello.cなどとすることで編集を再開できます.
なお, 上のようにスタートメニューから実行しなくても, ふつうにコマンドプロンプトを開いて, C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 9.0¥VC¥bin¥vcvars32.bat を一度実行することによって環境変数を設定すればいいです.
たとえば, C:\ncディレクトリを作るには, コマンドプロンプトを起動して,
C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 9.0¥VC¥>C: C:Program Files¥Microsoft Visual Studio 9.0¥VC¥>cd ¥ C:¥>mkdir ncなどのようにするか, または (マイ)コンピュータからたどって C:¥を表示して, そこで右クリックして して ncに名前を変更する, などの方法があります.
VC++2008 | 1年生でならったのりのgcc/Linux | |
---|---|---|
ソースファイル | hello.c | hello.c |
オブジェクトファイル | hello.obj | hello.o |
実行ファイル | hello.exe | 任意(a.out, helloなど) |
パス名 | Q:¥nc¥kadai1¥hello.c | ~/nc/kadai1/hello.c |
ファイル一覧の表示 | dir | ls |
カレントディレクトリの変更 | cd | cd |
(テキスト)ファイルの内容の表示 | type | cat |
ファイルの消去 | del hello.c | rm hello.c |
編集 | start notepad hello.c またはVisual Studio 2008 または好きなテキストエディタ | emacs hello.c または好きなテキストエディタ |
コンパイル | cl hello.c | cc -o hello hello.c |
実行 | hello | ./hello, ./a.out |
make | nmake | make |